鍋綿ブログ

C#・SharePoint・SharePoint Framework・Office365を中心に扱うブログです。

SharePoint Designer 2013はシリーズ最後の製品。後継製品や代替機能はどうなるのか?

私がSharePoint Server 2013を主戦場にしていた頃は、よくSharePoint Designerを触っていました。SharePoint Onlineが登場し、SharePoint Designer (以下SPD) のサポート終了が宣言された今でも、昔からあるSharePointサイトではSharePoint Designerの利用を前提としているものがあるようです。そこで改めて現時点での動向をまとめてみます。

 

 

SPD 2013 の延長サポートは2026/07/14まで

SharePoint Designer 2013 サポート期限は以下のサイトで公開されています。

製品のライフサイクルの検索

メインストリームが2021/07/13まで、延長サポートが2026/07/14までです。
この後はサポートが提供されなくなるため、上記期限までにSPD 2013を卒業する必要があります。

SPDはシリーズ最後の製品

MicrosoftはSharePoint Designer 2013をシリーズ最後の製品としており、SharePoint Designer 2016 や 2019 などといった後続製品は開発されません。SharePoint Designerの代替製品を検討する必要があります。

SharePoint Server 2016 and Project Server 2016 Release Candidate available - Microsoft 365 Blog

MS的にはFlowを後継製品と位置づけているらしい

ではSharePoint Designerの後継製品は何なのか?MicrosoftはFlowが後継にあたるとしています。まあ、SPDの機能のうちワークフロー構築以外の部分はそもそもモダンで使えませんし、位置付けとしてはSharePoint Designer = ワークフロー構築ツール なのでしょう。

SharePoint Designerの利用においては、Microsoftの無料サポートは一切受けられませんでした。Flowでは基本の操作方法くらいまでは無料サポートして貰えます。当然ですが個別要件の実装方法までいくと有償サポートになります。

こうしたサポート範囲の違いも、SPDからFlowへの移行を促す要因になるのではないでしょうか。

Office 365 のご契約におけるサポート範囲について – Microsoft SQL Server Japan Support Team Blog

SPDからFlowへの以降は可能か?

可能です。
リスト アイテムの登録/更新/削除をトリガーとする場合、Office 365に付属のプランだと開始が遅い(数分かかる)のですが、有償プランだと改善されます。

その他の機能としては問題なく、むしろSharePoint Designerの上位互換と言えるでしょう。月当たりの実行回数に上限があるところがやや心配ですが。。。

弊ブログでも何度かFlowを利用した構築について取り上げさせて頂いております。

Flowを利用した承認ワークフロー - 鍋綿ブログ

SharePoint + Flowで承認フロー付きの申請フォームを作ってみた - 鍋綿ブログ

 

FlowではSharePoint以外のサービスにも簡単に繋げられるため実現できることの範囲が広いです。いっそ自前のAPIにも繋げられます。

カスタムコネクタを使ってMicrosoft Flowで自作APIを実行しよう! - 鍋綿ブログ

 

というわけで、皆様積極的にFlowを取り入れてみてください。

 

以上、参考になれば幸いです。