鍋綿ブログ

C#・SharePoint・SharePoint Framework・Office365を中心に扱うブログです。

Office 365グループに接続されたSharePointサイトに対する権限設定が期待しない挙動をする時に見るページ

SharePointサイトをOffice 365グループに接続すると、当該Office 365グループのメンバーがSharePointサイトに対して「編集」の権限を持つようになります。
このサイトに対してSharePoint標準機能で権限の設定を行ったところ期待しない挙動があったのでメモしておきます。

 

 

 

SharePointサイトの権限設定手順

SharePointサイトにアクセスし、権限設定画面にアクセスします。Office 365グループに接続しているサイトでは権限設定画面へのリンクが消えている場合がありますが、URLに直接アクセスすることで権限設定を行うことができます。URLは以下です。

{サイトURL}/_layouts/15/user.aspx

f:id:micknabewata:20190701143810p:plain

権限設定画面

上記画像では「閲覧のコピー」となっていますが、今回は「外部ユーザー以外のすべてのユーザー」に閲覧権限を追加しました。

どんな動きをするか

SharePointサイトに紐付くOffice 365グループに所属していないユーザーがこのサイトを表示すると、一見問題なく動作するように見えます。しかし、一部のファイルが表示されません。

f:id:micknabewata:20190701144531p:plain

あるはずのファイルが表示されない!

例えば上記「全社公開文書」は、SharePointサイトを構築した時にできる「ドキュメント」というライブラリ(URLがShared Documentsなやつ)です。この中のファイルが見えません。また、投稿したニュースも一部の記事しか見えていません。

 

[2019/07/03 追記]

表示されていないファイルは、メジャーバージョンが無いものでした。上記例のライブラリは、メジャーバージョンとマイナーバージョンの両方を保持する設定になっており、かつマイナーバージョンを閲覧権限を持つすべてのユーザーが表示できるようにしていました。

この状態だと、ライブラリにアップロードしたファイルはすべてマイナーバージョン(下書き)の状態になっており、公開操作をするまでメジャーバージョンが作成されません。

 

[2019/07/08 追記]

どうも新規サイトコレクションだと発生しないかもしれない・・?手元に事象発生中のサイトは残っているので発生するパターンはあるのだが。。。サイトの設定 > サイトコレクションのアップグレード 画面でアップグレードがミスっていないかご確認ください。手元の環境ではハブ サイトに設定したサイトコレクションでアップデートに失敗するようです。一度ハブ サイトの設定を解除し、再度アップデートすると成功しました。

Microsoftサポートセンターからの回答

問い合わせ中です。

結論

マイナーバージョンを管理するときは気を付けよう。

 

以上、参考になれば幸いです。