鍋綿ブログ

C#・SharePoint・SharePoint Framework・Office365を中心に扱うブログです。

「選択したアイテムの場合」をトリガーにするFlowの起動条件を調べてみた

Microsoft Flowを開始するためのトリガーの一つである
「選択したアイテムの場合」は、
ユーザーの権限状態によって開始できるかできないかが決まっています。
どうもドキュメントが見つからないので色々ためしてみました。

 

 

Flow起動画面

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Flow起動画面

「選択したアイテムの場合」をトリガーとするFlowは、
ビューでアイテムを選択後、Flow > (Flow名) と操作して起動します。
Flowを起動するための条件が揃わない場合、
このFlowボタンが表示されません。

Flow起動条件

1.Flowが実行可能な設定になっていること

該当のFlowの「所有者」であるか、
または「実行のみのユーザー」に自身が含まれている必要があります。

「実行のみのユーザー」には「アプリ」を含めることが可能で、
これによりリストまたはライブラリに権限を持つユーザーすべてに
Flowを実行させることができます。

 

2019/05/31 追記

現時点では「実行のみのユーザー」に
SharePointリストまたはライブラリが含まれていることが必要なようです。

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実行のみのユーザーにアプリを追加

2.リストまたはライブラリに権限があること

アイテム単位の権限の継承状態に関わらず、実行者に以下のアクセス許可レベルが割り当てられていることが必要です。

  • アイテムの追加
  • アイテムの編集
  • アイテムの削除

3.アイテムに権限があること

実行者に以下のアクセス許可レベルが割り当てられていることが必要です。

  • アイテムの追加
  • アイテムの編集
  • アイテムの削除

 

上記を総合して考えると、SharePoint上でFlowを使った承認を回すのは中々厄介です。
通常、申請用のWebサイトでは、申請単位に「申請者 + 承認者だけが申請を閲覧可能」みたいな権限制御が要求されます。
うっかりリスト単位の権限を「アイテムの追加」だけにしてしまうと
ユーザーはFlowを起動できないということです。

 

以上、自分用備忘録。