鍋綿ブログ

C#・SharePoint・SharePoint Framework・Office365を中心に扱うブログです。

SharePoint Online サイトの構造について

SharePoint Online の入門者向けに、SharePoint サイトの構造について概説します。
モダン表示とクラシック表示とで見た目はだいぶん違いますが、構造は同じです。

 

 

SharePoint サイト 構成図

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SharePoint サイト 構成図

SharePointサイトの構造は上図のような構成になっています。
各構成要素が持つURLも上図に表しています。

サイト コレクションを作成すると、トップサイトが同時に作成されます。
トップサイトにはアプリ・ページ・Webパーツがいくつか配置された状態になっており、ここにアプリやWebパーツを追加してサイトを完成させていくことになります。

用語説明

サイトコレクション

サイトを格納する箱です。ユーザーインターフェースはありません。
一部の設定項目やSharePointのシステムファイルはサイトコレクション単位に管理されており、その変更はサイトコレクション内のすべてのサイトに反映されます。

サイト

アプリを格納する箱です。ユーザーインタフェースは設定画面のみです。
サイトコレクション単位に管理されている設定項目は、トップサイトの設定画面で管理します。

サイトは階層構造を持つことが可能で、一番上のサイトを「トップサイト」、それ以下のサイトを「サブサイト」と呼びます。サブサイトのURLは設定が可能ですが、トップサイトのURLはサイトコレクションのURLと同じになります。

アプリ

ファイルやデータを格納する箱です。ユーザーインタフェースとして、設定画面 / 新規登録画面 / 編集画面 / 詳細画面 / 一覧画面 (ビュー) / を持っています。ビューは設定画面で変更可能で、複数作成することもできます。

ファイルやデータは、行と列から成り立っています。リレーショナルデータベースやExcelで作成するテーブルと同じです。列は設定画面で追加 / 編集 / 削除することができます。(通常は管理者のタスクです。)

アプリには、データを管理する「リスト」とファイルを管理する「ライブラリ」があります。行はそれぞれ「リスト アイテム」又は「ファイル」と呼ばれます。

リスト

データを管理する箱です。用途によっていくつかのテンプレートが用意されており、一番標準的なものは「カスタム リスト」になります。
他に「お知らせ」「ディスカッション掲示板」などがあります。

ライブラリ

ファイルを管理する箱です。用途によっていくつかのテンプレートが用意されており、一番標準的なものは「ドキュメント ライブラリ」になります。
他に「ページ ライブラリ」「画像 ライブラリ」などがあります。

リスト アイテム

リストで管理されるデータの1行は「リスト アイテム」と呼ばれます。

ファイル

ライブラリで管理されるファイルの1行は「ファイル」と呼ばれます。

ページ

ライブラリの1つである「ページ ライブラリ」で管理されるファイルです。サイトのホームページも「ページ」に該当します。

ページには後述の「Webパーツ」を複数配置することができます。ユーザーはこのWebパーツから情報を得たり、何らかのアクションを起こしていくことになります。

Webパーツ

 ページに配置できるパーツです。(SharePoint 以外の製品では、同様の機能を「ウィジェット」と呼ぶこともあります。)
リストやライブラリ内のデータ又はファイルを表示したり、RSSを表示したりといったWebパーツが用意されています。

 

 

以上、参考になれば幸いです。