鍋綿ブログ

C#・SharePoint・SharePoint Framework・Office365を中心に扱うブログです。

SharePoint SpacesでMRコンテンツを構築してみた

SharePointにも複合現実(MR)がやってきますよー!早速試してみました。デモサイトも公開していますので是非ご利用ください。

 

 

SharePoint Spaces とは

SharePoint Spacesを利用するとSharePointの「ページ」を編集する感覚でMRコンテンツを作成できます。

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Spacesで作成したMRコンテンツ

操作は簡単で、背景を選んでオブジェクトを配置するだけです。背景や3Dオブジェクトは標準でいくつか用意されていますが、自分でファイルをアップロードすることも可能です。ページを表示中に流れる効果音やウェルカムメッセージも音声ファイルでアップロードできます。

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編集画面

調査した内容

SharePoint Spacesを有効化する方法

SharePoint Spacesを利用するにはサイトごとに機能を有効化する必要があります。これは「サイトの機能」ページで行います。

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サイトの機能画面

MRコンテンツの保管場所

SharePoint Spacesで投稿するMRコンテンツは「Space」と呼ばれます。日本語訳はやや微妙で、場所によって「スペース」または「空間」とされていました。

「Space」の実体はSharePointの「ページ」で、「サイトのページ」ライブラリに格納されています。コンテンツ タイプが独自に設けられており、「Space (プレビュー)」が使用されています。このコンテンツ タイプは画面上で編集できませんでした。

尚、実体が「ページ」だからと言って「ページ テンプレート」としては利用できないようです。作成したページのコピーはできました。

デモサイト

デモのためにサイトを一つ構築しました。テーマは「地学実習に行く学生が実際にフィールドに出る前に座学をするサイト」です。

実際に操作できるSharePointのデモサイトを作ったのでご紹介 - 鍋綿ブログでご紹介しているとおり、他にもいくつかデモをご用意していますので是非こちらからアクセスしてみてください。

ちなみにデモサイトのテーマがやたらニッチなのはページで使う360度画像が手に入りづらいためです。自分で撮影するのは面倒ですし、標準で用意されているものが風景の画像しかなかったのでこのようなテーマを設定しました。