この記事はOffice Scripts応用に役立つTIPS集です。Office Scriptsの概要については別の記事でご紹介しています。
Excel on the WebでExcel操作を自動化できる「Office Scripts」の概要 - 鍋綿ブログ
スクリプトの保存先と共有
「操作を記録」して作成されたスクリプトは.ostsファイルとして作成者のOneDrive > ドキュメント > Office Scriptsフォルダに保存される。
Excel内でスクリプトに対して「このブックで他のユーザーと共有する」設定を行った場合、.ostsファイルは「リンクを知っているユーザー」と「編集を許可しない」状態で共有される。従ってこれを行うと組織内の誰でもスクリプトを閲覧できる。(編集は不可)
スクリプトファイル(.osts)を削除するとどうなるか
Excelファイルからも該当のスクリプトが削除されたように見える。紐付けだけが残るようなカッコ悪い事態にはならない。
組織全体で共有するスクリプト
スクリプトはユーザーのOneDriveに保存されている。つまり該当ユーザーが退職したなどでアカウントを削除するとスクリプトも消える。組織全体でガッツリ使うスクリプトは削除しないアカウント(テナント管理者など)で作成すると良い。
スクリプト設定したExcelファイルのコピー
「操作を記録」した後にExcelファイルをコピーすると、スクリプトへの参照もコピーされる。このケースでは1つのスクリプトファイル(.osts)を複数のExcelファイルから参照していることになる。
ファイルテンプレートへのスクリプト設定
SharePointのドキュメント ライブラリには「テンプレートの追加」ができる。このテンプレートファイルにスクリプトを設定しておくと、テンプレートから作成したファイルにもスクリプトが紐付くことになる。
テンプレートファイルをExcel on the Webで開く方法は分かりづらいが、URLを直接指定して開くことができる。URLは一度テンプレートファイルをアップロードしてからそれを編集すると分かる。編集操作をするとExcelデスクトップアプリが開くが、これをやるとExcelに最近開いたファイルが記憶されるのでそこからURLを得ることができる。
尚、テンプレートファイルを開くことが手間なら以下URLにアクセスすると手っ取り早い。
{ドキュメント ライブラリURL}/Forms/{テンプレートファイル名}?web=1
例えば以下のようになる。
https://nabewata365.sharepoint.com/sites/laboTeamSite/Shared Documents/Forms/test.xlsx?web=1