SharePoint Onlineでは、昔から「ビューに表示できる件数は5000件まで」という制限に悩まされてきました。(所謂5000件問題)
しかし現在では、ビューの画面をモダン表示に切り替えることで5000よりも多い件数を表示できます。
(2018年12月28日訂正)
2018年12月28日現在、ビューの並べ替え機能などの一部機能に制約が出ているようです。
- クラシック表示で5000件を超えるとどうなるか
- 標準機能でどう対処してきたか
- 開発まで視野に含めるとどうか
- モダン表示では5000件を超えても大丈夫
- あれ?ページングは?
- ビューの「アイテムの制限」設定は動きが変わっている
クラシック表示で5000件を超えるとどうなるか
このビューは、管理者が設定したリスト ビューのしきい値 (アイテム 5000 個) を超えるため、表示できません。
アイテムを表示するには、別のビューを選択するか、新しいビューを作成してください。このリストのビューを作成できる適切な権限を持っていない場合は、システム管理者に依頼して、リスト ビューしきい値に準拠するようにビューを変更してください。
だそうです。表示できません。
標準機能でどう対処してきたか
- フォルダ分けして1フォルダを5000件以内に収める
- インデックス付きの列でフィルタしてビューの表示件数を5000件以内に収める
- ライブラリを分ける
など、運用と設計とでなんとかしてきました。うーむ。
開発まで視野に含めるとどうか
あんまりお勧めしないですが別の記事で紹介しました。
SharePoint Onlineで大量データを管理する方法 - 鍋綿ブログ
モダン表示では5000件を超えても大丈夫
試しに4万件以上を登録してみましたが、モダン表示では大丈夫そうです。
「フォルダーなしですべてのアイテムを表示する」設定を行っても大丈夫でした。(但しパフォーマンス低下の可能性について警告をうけました。)
(2018年12月28日訂正)
2018年12月28日現在、ビューの並べ替え機能などの一部機能に制約が出ているようです。
ビュー画面で列のヘッダをクリックしてフィルタやソートをしようとすると失敗します。
ビューの設定画面で、予めフィルタを作ることは問題ないようです。
あれ?ページングは?
おお~行けるじゃあないかキミィ~
と、思ったのですが、下のほうにスクロールするとページング機能がありません。
代わりに「ここをタップしてその他のアイテムを読み込む」リンクになっていました。
・・・あれ?ページング機能消えた???
もちろん、このリンクを押すと日本語どおりの動きをします。
つまり次のページを表示とかではなく表示件数を増やします。
上記画像では30件単位に区切られているように見えますが、これはビューの設定でそうしたからでしょうね。
設定は5件でした。実際に一度に表示された件数は30件です。ってことは6単位分を表示しているに違いないと思い、設定を8件にしてみたらやはり48件分が表示されました。既定の設定で30件とかにしている方はお気を付けください。180件が一度に表示されて見づらいです。
ん?この動きは件数が少ない時に混乱を招くのでは・・・
ビューの「アイテムの制限」設定は動きが変わっている
「指定したサイズのアイテムをまとめて表示する」の設定は、クラシック表示ではページング機能を意味していました。上記画像の設定ならば1ページあたり5件表示していました。
が、モダン表示では「(システム的に)一度に読み込むアイテムの数」を意味するようです。2件しかないリストまたはライブラリで設定を1件にするとよく分かります。
って画像じゃ分からないですか。。。
ここまでの事象を考え合わせると、設定が1件の場合は以下のように動作しているみたいです。
- 1件ずつ6回まで読み込む
- 6回読み込んだ時点で未表示のアイテムが残っている場合は「ここをタップしてその他のアイテムを読み込む」リンクを表示する
海外のフォーラムでも悲鳴が上がっているようですがこの動きは一時的なものなのでしょうか。。。なんか動きを見ているとそれなりに作りこまれた意図を感じます。これが仕様??